神楽坂「NODO」で味わう北イタリア・フリウリ地方の料理 #東京の外国ごはん
◆2018年4月神楽坂にオープン「NODO」
#東京の外国ごはん シリーズ。今回はオープンして間もない(食べログにもまだ載ってない!)神楽坂の「NODO」さんにやってきました。こちらは、北イタリア料理の隠れ家的レストラン。
「イタリアンか。普通じゃん。」と思っていたのが大間違い、北イタリアって全然違うのね、今まで体験したことのないお料理が次々に出てきたよ。
◆フリウリ地方ってどこ?
一軒家の隠れ家的レストランは木造×レンガの凝った内装。新築のはずなのに重みがある不思議。
ところでフリウリ地方ってどこ?
フリウリはイタリア北東部の州でオーストリア、スロベニア、アドリア海に接しているため、食文化も一般的な「イタリアン」とは少し異なり、中欧の影響を受けたものが多くなります。
ちなみにNODOとは結ぶという意味。イタリア、オーストリア、スロベニアの食文化を結んでいる北イタリア料理のレストランです。
◆珍しいフリウリ地方のごはん
まずはビール。イタリアのモレッティの生を飲めるお店は珍しいのだとか。日本のラガービールに似ておいしい!
お通しは生ハムのパテとパン。のっけからどちらも最高に美味!!
ここからは大皿ではなく、1人ずつお皿に盛り付けてサーブされます。
前菜「バッカラマンテカート(干し鱈のリエット)ポレンタのペースト添え」
でーん。なんだこれは。
恐る恐るすくうと、中には白身魚。
ポレンタとはとうもろこしの粉で作った北イタリア周辺の主食。もったりとしたペースト(ムース)状のものの中から鱈とソースがでてきて、初めての味で確認するように食べているとなくなってしまう。楽しい一皿。
そしてイタリアと言えば生ハムだよね。「フリウリサンダニエーレ産16ヶ月熟成プロシュート 3種盛り」
こちらで1人前。向こう側が透けるくらい薄切りにした生ハムやサラミはふわりと軽くて口の中で溶けちゃうけど味はしっかりしてて存在感がすごい。なんだこれは。
お次はフリウリワイン。フェルナンド&マリオ親子の飲みやすい白ワイン「I CLIVI」。
次のワインは樽味。「Terpin」。
琥珀色できれい。(ワインはわからないのでお友達にお任せー。)
次はパスタ「チャルソンス(cjalsons)~貴族のソース~」。名前に「J」が付くものはオーストリアやスロベニアから伝わった料理だそうです。
伝統的な詰め物パスタの中身は、ほうれん草とジャガイモ。チョコレートのようなソースは…なんと甘くないチョコレート。その昔チョコレートは貴族の食べ物だったとか。甘くないチョコレートソースもまた不思議なもので、おかずパスタとしても、スイーツパスタとしてもあり。
メインは平目。「ボレート~濃厚アラのソース~」
肉厚な平目。濃厚ソースの下はポテト。ソースが美味しくてパンが欲しくなってしまう。
このあたりでもうお腹いっぱい。「最後のお肉はどうされますか?」と。お料理の量を調整してくれるのは一流のサービス。
こちら「グーラッシュ(国産牛霜降りホホ肉の煮込み)」。
グヤーシュ、グラーシュと言えば中欧の牛肉煮込み料理(ちょっとシチュー的な)ものを想像していたんだけど、こちらのグーラッシュは汁気はなく、別のソースががかっている北イタリアの独特なもの。
最後はチョコレートケーキ「リゴヤンチ」、マンマの味「グバーナ」で締め。
ガナッシュケーキ「リゴヤンチ」とは…富と名誉はあり、人からの愛情だけ足りなかったリゴヤンチさんが好きになった女性がチョコレート好きの貴族。この女性を落とすために作ったのが、自分の名前をつけたチョコレートケーキ。これで見事愛も手にいれたとか(略奪愛よ~)。
スポンジケーキなので思ったより重くなく、ガナッシュクリームも濃厚すぎず、食後にぺろりといけました。
スタッフのお料理とお料理に関するエピソードの知識がものすごいので、頼りになるお店。普通のイタリアンに飽きてしまっているみなさんにオススメです。
お料理はコースでしっかり食べるとアルコール込みで1万円程になるので記念日などの利用がいいかも。もちろん軽く1杯なんていう使い方もありです。
【NODO】
住所:東京都新宿区袋町3番
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