◆エストニアの2つのシードルファームを訪れる

冬場は－20度になることもある北欧エストニア。ここではブドウを作ることが難しくエストニアワインというものは殆どありません。（日本でも北国・青森のシードルが有名ですね。）エストニアのお酒というとウォッカが有名ですが、実はリンゴから作られる発泡酒「シードル」も沢山作られています。北欧田園ツーリズム、今回はエストニアで飲みたい2つのシードルファームを巡りますよ。

訪れたのは「トリ・ヨエスーシードル＆ワインファーム」と「ヤーニハンソンシードルハウス」。位置的にはこんな感じ↓

1.オーガニックなエストニアワインを楽しめる「トリ・ヨエスーシードル＆ワインファーム/Tori Joesuu Cider and wine Farm」

シードルファーム1軒目はソーマー国立公園に近い「トリ・ヨエスーシードル＆ワインファーム/Tori Joesuu Cider and wine Farm」。

オーナーのカルモさんはひいおばあちゃんの時代から始まったりんご畑を受け継ぎシードルを作っています。特別な成分構成を持つソーマーの土で育つ果実に価値を見出しているこちらの特徴はオーガニックなシードル作り。

20ヘクタールの敷地にはリンゴの木が植えられています。

 

庭にも古い野生のリンゴの木が沢山。下にもごろごろ落ちてるんだよ。ここのリンゴはあまり赤くならず青いままシードルやジュースに加工します。

おっブドウもあるよ。カルモさんはエストニアでは栽培が難しいブドウも少しずつ育てています。目指すのはハイブリッドなエストニアワイン。いつかカルモさんのエストニアワインが飲める日が来るかも？

ハウスで育てているブドウを試食させてもらったら、あまーーーい。すごく濃厚。有機栽培だから？今後ワインは赤・白作る予定デス。

トリ・ヨエスーシードルファームのマークはイモリ。

それではお待ちかね試飲タイム！

2016年ものです。EHE（エストニアエコツーリズムプロダクト）の品質ラベルを受けているカルモさんのシードルはどんなお味だろう。ラベルもとてもかわいらしいのが特徴。

そういえばエストニア語で「乾杯」は「テレビセックス」と言います。毎回声が小さくなる日本人。でもそう言うしかないんだもの、「テレビセックス！」。

アイルランド留学時代、パブでビールのかわりにパイント（568ml）でシードル（＝サイダー）をがぶがぶ飲んでいたUKOARAにとってシードルがこんなに上品で上質なものだったとは驚いちゃう。

今回飲んだものは結構ドライで余計なものが入っていないまさにオーガニックな味。オーガニックワインを飲んだあの感覚に似ている。アルコール度数は5.9%なのでほろ酔いになってきます。

りんごジュースは甘くて絶品。おいしい、おいしい！とお替りしてたよ。おもてなしのチーズとまた良いマリアージュ。

実はここは宿泊もできる農場。シードル好きにうってつけのファームステイができちゃうよ。
トリ・ヨエスーシードルファームのシードルはタリンのレストランや一部のスーパーでも取り扱いをしているので訪れた際は是非！

【トリ・ヨエスー・シードル＆ワインファーム/Tori Joesuu Cider and wine Farm】
住所：Lootuse tee, Jõesuu küla, Tori vald 86802 PÄRNUMAA

2.シャンパンみたいなシードル「ヤーニハンソ・シードルハウス/Jaanihanso Cider House」

次にやってきたのは「ヤーニハンソ・シードルハウス/Jaanihanso Cider House」。先ほどよりファクトリー感がある！

ここの特徴はシャンパンと同じ製法で作る、エストニアではめずらしいシャンパン風シードル（シャンパンという名称は使えないためシャンパン風ってことで。）。

大きなタンクにリンゴジュースを入れ3ヶ月寝かせます。酵母をいれて瓶詰め、毎日機械で回転させています。もちろん、オーガニック！

ではでは試飲ですよー。ファクトリーのそばにシードルハウスなるお店があって、こちらでお酒やお茶を楽しめます。食事も徐々に提供する予定。

シードルとは思えないおしゃれな高級感溢れるラベル。最初にいただくのはロゼ。

うん、これ美味しい！上品なシードル。シャンパン風というのもわかる。

ここのシードルはラベルも素敵でお土産にもおすすめ。高級感あるんだよね。

次にいただいたのはアイスワイン風。甘くて飲みやすい、危険なやつです。こんなシードル初めて飲んだよ。

3杯目はこちら。色も味も全然違うのです。わりとカジュアルなデザイン。もう、ほろ酔いです。

そろそろ、エストニアでシードル旅なんて新しくていいかもしれない。ブームになる前にどうぞ。

【ヤーニハンソ・シードルハウス/Jaanihanso Cider House】
住所：Kaelase küla, Halinga vald, Pärnu maakond

※今回のCAITO主催プレスツアーは現地での宿泊費、食事、アクティビティをサポートいただいています。
SPECIAL THANKS：CAITOプロジェクト/グローバルWiFi