新橋演舞場 桟敷席レポ 三谷幸喜作品『江戸は燃えているか』
三谷幸喜新作『江戸は燃えているか』
年に数回お芝居を嗜むUKOARAです。
2018年1回目は三谷幸喜新作『江戸は燃えているか』。ワタクシ三谷さんの大ファンでして、去年の12月のチケット発売日に購入&とても楽しみにしておりました。
(経験上、映画と違ってお芝居は前もってチケットを買っておかないと、見たいと思ったときにチケットはない。)
・あらすじ
時は慶応四年。
鳥羽伏見の戦いで幕府軍に勝利した西郷吉之助(隆盛)率いる官軍(新政府軍)は、江戸城総攻撃のために、東海道を進んできていた。
西郷としては、無駄に血を流さずにを江戸城を受け渡してもらえるなら、こんなに嬉しいことはない。そこで幕府側の代表である勝海舟と会って、降伏を勧めることにする。
だが、この勝という男、実は元来の江戸っ子気質で、気が小さい上に喧嘩っぱやい。
こんな性格の勝が西郷に会ったら、間違いなく交渉決裂。江戸は火の海になるのは目に見えていた。江戸の庶民たちも、誰もが戦さは望んでいない。もう戦さはこりごりだ。
そこで立ち上がったのが勝家の使用人たち。
彼らが考えた作戦は、勝をニセの西郷に会わせて、ニセ会談をやらせている間に、勝家の庭師の平次に勝のフリをさせ、本物の西郷に会わせて、和平交渉をしてしまおうという、大胆なもの。なんとしても江戸を戦火から守るんだ!
名もなき庶民たちによる、西郷吉之助&勝海舟を相手の大芝居が、今、始まろうとしている。
出演:中村獅童/松岡昌宏/松岡茉優/他
スローガンは「新橋演舞場史上、もっとも笑えるコメディ」。ということでこれは期待しないわけがない。
会場は新橋演舞場。歌舞伎座的なところって人生で2度目(1度目は学校の授業)。どんな感じかしら。
会場は新橋演舞場。
歌舞伎座的なところって人生で2度目(1度目は学校の授業)。どんな感じかしら。
それでは中に入ります。
会場の外でも中でもお弁当や軽食、お菓子、飲み物が販売されています。3月限定で作品にちなんだ「江戸萌え弁当」なんかもあったよ。
今回は奮発して食事付チケット(桟敷席17,000円!)を購入していたので、まず食事券を予約場所に渡しに行きます。
1回目の休憩の時に席に食事が届けられるという良システム。
食堂や、売店もあってかなり賑やか。あの新正堂の「切腹最中」も売ってました。
『勝手にふるえてろ』ヨシカファンは是非!
「切腹最中」買うよねー。#勝手にふるえてろ #江戸は燃えているか pic.twitter.com/AsUUtzJilv
— 杉山敦 (@tuktukcafe) 2018年3月10日
1F席の後ろからはこれくらいの距離感。
普通のコンサートホールよりは全然狭いけど、役者さんの表情を見るにはオペラグラスがほしいかも。
新橋演舞場の桟敷席
今回購入したのは1Fの両端にある「桟敷席」。
桟敷席がよくわからないまま、何か良さそう!と思い取ってみました。
桟敷席へは通路の扉から入ります。特別感!
扉を開けると、畳敷きの掘りごたつスタイルの席が2席ごとに並びます。
ここで靴を脱いで上がります。
1F席より少しだけ高い位置に作られた桟敷席。これ、ものすごく見やすい!いわば劇場のファーストクラス。
ちょっと優雅な気分になれちゃう。
後で気づいたのは反対側(左)のほうが花道があるので人気なのかも?
桟敷席以外なら1F前方か2F正面前方かもみ上げ席(ってもう言わない?)がいいかなと。
妃海風さんも出演されているのでタカラジェンヌらしき方もチラホラ。
普段行くようなコンサートホールだと飲食禁止の場所が普通なので、こういうの楽しい。
テレビもなかったような時代はこういった演舞場は芝居と買い物と食事を楽しむテーマパークのような場所だったのね。
今の時代、逆に新鮮だし、贅沢だし、わくわくする。
上演時間は第1幕約75分。休憩35分。第2幕80分という長丁場。
確かに「今日1日はここで楽しむぞ。」っていうくらいの気持ちのほうが特別感が増していいのかも。
「帽子はお外しください。」などのアナウンスあり。
また、開演時間になるとスマホの電波が入らなくなります。
築地の旬の食材を使った桟敷席のお弁当
今回はお弁当付チケットだったので、第1幕が終わると、後ろの配膳台にお弁当が届けられています。(お弁当付チケットはe+のみで販売。普通のチケットでも公式サイトからお弁当の予約は可能。)
幕間(35分休憩)の間にいただきます。
お弁当はこの演舞場の板場で毎日作られているもので、隣の築地から仕入れた新鮮な旬のものを使っているというのも嬉しい。
この日は煮物、鰹のカルパッチョ、卵焼き、鰤の照り焼き、シーザーサラダ、胡麻和えなど和洋折衷。
道明寺など春を感じさせるものも。
出来合いのものではないちゃんとしたお料理。
笑いっぱなしの3時間
作品はと言うと、最初のスローガンどおり3時間笑いっぱなしでした。
「誰も戦さを望んでいない」というテーマから生まれた喜劇。役者さんの熱量はすごく、ちゃんと響く台詞もある。しっかりしたイメージだった勝海舟のなさけなさが最高だった。
本当なのか演出なのかわからない(出演者が笑っちゃってる)シーンもよい。
あと、すっかり三谷ファミリーの松岡茉優ちゃんは日本を背負っていくコメディエンヌとして完成しつつありますね。悪モノがいない、誰も憎めないキャラを作る三谷さんの作品はやっぱり好き。
多くの方に見てもらいたいと思いました。
『江戸は燃えているか』当日券について
当日券は開演1時間前より新橋演舞場切符売場にて発売します。
当日券で見たお友達情報によると、開演1時間前の11時に並んで、最後から2番目。前には30人ほど並んでいたそうです。また、「開演15分前に、キャンセル流れのチケットの発売があるかもしれない。」とアナウンス有り(勿論、その時間になるまでわからない)。
お友達は2等席(花道が見えない見切り席)でお値段は前売りと同じでした。当日券をお考えの方はご参考にしてください。
お問合せ先:新橋演舞場 代表03-3541-2600(10:00〜18:00)
[江戸は燃えているか TOUCH AND GO公式サイト]
[新橋演舞場公式サイト]
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