神田「アルミーナ」うつくしいパレスチナ料理とその国について少し考える #東京の外国ごはん
パレスチナ料理を食べに行こう 神田「アルミーナ/AL MINA」
「神田にパレスチナ料理のお店があるんだけど食べに行かない?」とお誘いがあり、お友達とやってきました「地中海レストランアルミーナ」。
忘年会シーズンということもあってか、店内は満席。
少し照明を落とした店内は、トルコランプが美しく、壁にはエルサレムの岩のドームの写真が飾られていたりと、その雰囲気を感じられます。
ただね、予約したのに席がないんだ。日本だったらありえないことだけど、ここはパレスチナなのです。なぜか2Fのタイ料理居酒屋に連れて行かれ、明るい店内で食べることに。(このタイ料理屋さんは系列店でもなければ同じオーナーでもないけど、快く受け入れてくれた。)
アルミーナはお店が混んでいるときっとこの手を使っているんだと思う。せっかく予約して食べに来たのだから、お店の雰囲気もたのしませてほしいなぁ。
パレスチナについて
店内にタイ語が飛び交う中、まずはビールを。これはレバノンビールのalmaza。パレスチナビールというのは無さそうです。
かなりライトな飲み口。
お料理が出てくるのに結構時間がかかるので、その間に少しパレスチナについて勉強します。
今回パレスチナ料理を食べにきたのに、ワタシこの地のことを全く知らない。
まず、パレスチナって国?どこにあるの?
パレスチナは国家の扱いを受けている自治区(であってる?)。香港みたいな感じ?
場所はヨルダン川西岸とガザ地区。
現在もイスラエルから標的となったガザへの空爆は止まず、東京23区の約6割の広さの地域が敵からの攻撃の危険にさらされている。と聞けば、別世界のことのようなこの地に住む人々の恐怖をリアルに感じられるでしょうか。
そう、パレスチナってそういう場所だった。
他にもエルサレムを巡る問題、UKOARAが生まれるずっと前から続いている民族・宗教・難民など難しく終わりが見えない問題が山積みの場所。
お料理を気軽に食べに来てしまったけど、少しこの問題について、頭の中を整理しながら話していた。
初めてのパレスチナ料理を東京で味わう
初めてのパレスチナ料理。
まずは色が鮮やかなパセリのサラダ「タブーリ」。
パセリだから苦いのかと思いきや、オニオン、トマト、ミントにオリーブオイルとレモンたっぷりのドレッシングで、すごく爽やかな味。初めての味なのにみんなに大好評!
ホンモス(フムス・ヒヨコマメと胡麻のペースト)・ムタッバル(焼き茄子と胡麻のペーストのディップ)など、この辺りはトルコやギリシャでも食べるものなので安心感あり。
オリーブオイルもおいしくてさすがだなぁ。こういうお料理大好き。
そして、このお店のイチオシ「マクルベ」。ローストチキンと野菜のピラフ、ヨーグルトソース添え。
これも初めて目にする料理。
見た目も魅力的だけど、その異国を感じられる味にもびっくり。
シナモンがたっぷり効いたピラフは不思議と食欲を増す美味しさ。何度も確認をするように食べていたら、いつの間にか沢山食べてしまっていた。
最後はケバブライス。バターライスがおいしい(もうお腹いっぱいー。)
デザートはバクラワ。これもまた赤と緑が美しい。セージのハーブティーと一緒に。
「食べたことも無い異国の料理を食べに行こう。」
トルコ料理などでもおなじみのものがあるけど、パセリのサラダ「タブーリ」とピラフ「マクルベ」だけを食べにここを訪れる価値はあると思う。
本当はパレスチナの話をオーナー(パレスチナ人)から聞きたかったけど、なんせタイ料理屋さんに通されてしまったのでなかなか伺えず。
「デリケートな問題かもしれないけど話を聞きたかった。」と伝えると「全然デリケートじゃないし、自分たちの国のことだからきちんと知ってほしい。」とのこと。
まだ知らないメニューが沢山あったし、UKOARAはまた行くでしょう。
きっかけは「食べたことも無い異国の料理を食べに行こう。」でいいんだと思う。
そこで美しくおいしい料理を楽しみながら、なんとなく知っている気になっていた国の問題、世界の問題について少し考えたりするのはいいこと。それが次のアクションにつながればもっといい。
【地中海レストランアルミーナ】
住所:東京都千代田区神田多町2丁目2-3元気ビルB1
TEL:03-3526-2489
※お店で「ゆーこあらのブログを読んで来たヨ!」って言うと何かサービスしてくれるそうです。(テキトーだからしてくれないかも!)
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