英雄レフスキーの町「カルロヴォ」で砂コーヒー体験(ブルガリア2016)
◆カルロヴォ「ブハロフハン民族工芸センター(Buhalov han)」
ブルガリア温泉の町「ヒサリャ」の隣町で、6月のバラ祭りの会場にもなる「カルロヴォ/Карлово」。今回は民族工芸センター「ブハロフハン/Buhalov han」を旅します。
カルロヴォ場所はこのあたり↓
「ブハロフハン民族工芸センター(Buhalov han)」は薄い水色の建物。中に入ると中庭があるL字型の施設です。ここはかつて宿泊施設で、今はブルガリアの手仕事を見たり、商品を購入できます。
まずは1F の機織りの部屋。伝統的な柄をお姉さんが織っていきます。お姉さんの民族衣装最高にかわいい。
小さな図案メモを見ながら色の付いた糸を通して行きます。機織りは集中できてすごく好きなので、やってみたくなっちゃう。
次はボビンレース。
カチャカチャと編まれていくレースはいつか挑戦したいと思っていることの一つ。絶対好きでハマると思う。こんな近くで見られるの嬉しい!教えてほしい!
木工彫刻の部屋や手編みの靴下や手袋もあります。すごくかわいい…。
ブルガリアのお家には2Fの中庭側に屋根付きの作業スペースがあり、ラグが敷かれ。とても気持ちのよいスペース。昔の人は作業の手を休めることがなく、お客さんでも遊びに行った先で作業をしながらお喋りを楽しんだとか。
2F通路の奥にあるのはカフェスペース。かわいい!!
ここで飲めるのは砂コーヒー。
ヒポカオスという日本の火鉢のような器具の上に砂が置いてあり、その熱でコーヒーを温めます。コーヒーを砂の中でぐるぐる回すと急にぶくぶく沸騰してきます。
ブルガリア式のローテーブルにはコーヒーと角砂糖、真ん中には水。伝統的なトロヤン陶器で飲めるのが嬉しい。角砂糖はコーヒーには溶かさず、少しずつかじってコーヒーを飲むというスタイルです。
トルコやギリシャと同じでカップの下にコーヒーの粉がどろっと溜まっている濃いコーヒーなので水が置いてあります。
この場所からは山が見えて鳥が鳴いてて蝶が飛んでて、のどか。しばしのカフェタイムを楽しみました。ここは、手仕事、民芸好きさんにおすすめのスポットです。
住所:ul. “Vasil Levski” 34 4300 кв. Васил Левски, Karlovo
◆ブルガリアの英雄ヴァシル・レフスキーの町
・ヴァシル・レフスキー国立博物館
カルロヴォはブルガリアで一番のヒーロー「ヴァシル・レフスキー」の生まれ育った町。
ところでレフスキーって誰?日本人にはほぼ馴染みがないですが、レフスキーは修道士を1864年に辞めて革命家になった人物。
19世紀の民族解放の最大の思想家でしたが、在トルコのロシアの圧力で死刑になりました。この町のレフスキーの生家や、歴史博物館では彼の活動を知ることができます。
最初に訪れたのはヴァシル・レフスキー国立博物館。
修道士を辞めるときに切った髪の毛を母親に預け(もう、戻れないだろうという意味)、今は生家の横の小さな教会にその髪の毛が奉納されています。
[National Museum “Vasil Levski”公式サイト]
住所:ul. “Gen. Kartsov” 57, 4300 кв. Васил Левски, Karlovo, ブルガリア
・歴史博物館
ピンクの建物は歴史博物館。1Fには昔のカルロヴォの様子がわかる写真や民族衣装、小物などが展示されていて素敵。
そして2Fへ。
ここで、レフスキーがイケメンということがわかり、女性たちがざわつきました。
テーブルの上には、聖書の上にナイフと拳銃。命をかけて革命運動をすることを誓います。
[Historical Museum Karlovo公式サイト]
住所:ул. Възрожденска № 4, 4300 кв. Васил Левски, Karlovo, ブルガリア
歴史博物館の向かいには聖ニコライ東方正教会があります。外観はかわいらしいのですが。
中に入ると、まぁきらびやか!ヴィヴィアン・ウエストウッドかよー。
大理石のイコノスタスも立派でした。
・ヴァシル・レフスキーの銅像
町には英雄の像もあります。ブルガリアではレフスキーを聖人にしたいという動きもあるそうなのですが、一度修道士を辞めた人間は聖人になれないというルールがあるのです。
今回、ずっと日本語ガイドをしてくれたブラドさんはレフスキーの大ファン。「宗教より学問のほうが大切。」と話していました。
世界中の様々な場所で起きている揉め事の殆どは宗教がらみ。全く知らなかったブルガリアの歴史の一部に一歩踏み込むことで、その国の人の考え方なども少し見えた気がします。
カルロヴォはバラ祭りの時期以外は静かな田舎町。観光地化されていない小さな町を歩くのは新鮮で楽しい。今回、この町に来られてよかったと思った場所。
カルロヴォへはバラ祭りのメイン会場「カザンラク」から電車で約1時間です。
この日のルート↓
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※ブルガリア共和国観光省×LINEトラベルjp主催FAMツアーに招待いただきました。
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