アウトドアも街歩きも楽しい コソボ「ペーヤ/Peja」観光
◆首都プリシュティナから約2時間「ペーヤ/Peja」
2018年コソボ旅。今回は、首都プリシュティナから車で2時間弱の町ペーヤに来ました。ペーヤ、ペヤ、ぺーチ、ペチなどと呼ばれています。場所はこちら↓
ペーヤに到着したのはちょうどランチタイム。レストラン「クーラ・ゼネ・ベウト/Kulla Zenel Beut」でお昼ごはんです。
レストランは150年前の立派な建物。2Fと3Fで使われている石材が違うのね。
ぺーヤは、1999年のコソボ紛争で膨大な被害を受けた町。この建物も爆撃を受け、3Fは殆どなくなりました。下はパンフレットの同じ建物の横から撮った写真↓信じられないでしょ。これがたった20年前のこと。
今では、その面影を感じない程に修復されています。
ランチ、とりあえず、ビール!コソボで一番有名なペヤビールはもちろん、ここペーヤに工場があります。工場見学もできるんだって。
ペヤビールの生!コソボのビールはピルスナーで日本のビールに近い味。おいしい。
スターターはスープ。コソボ旅は、ランチもディナーもずーーっと現地の旅行代理店の方と一緒のため、休む暇なし。もう味覚えてない…。美味しかったのは覚えてる。
そして、定番のチーズとオリーブ、トマトとキュウリのサラダ。
ペーヤは山が近いこともあり、川魚が食べられる場所。マスのソテーはガーリックが効いて、皮がパリパリで美味しかった。ジャガイモも甘くてついつい食べ過ぎちゃう。
そう、美味しかった。コソボではアイドル並、分刻みのスケジュールだった我々は、まだ食べている途中で、「ヘイ、ガーイズ、あと5分で出るよー。」と言われ、レストランを後にするのです。食事は美味しかったし、旅先でお魚食べられるのは本当に嬉しい。
【Kulla Zenel Beut Facebookページ】
住所:30 000 Pejë 51 William Walker
◆アウトドア好きにおすすめ「ルゴバ渓谷」
レストランから車で5分ほどの場所にあるのは、ルゴバ渓谷のジップライン。ここは国立公園で、トレッキングや川遊びができる、アウトドア好きにおすすめの場所。迫力あるジップラインは10ユーロです。
コソボのにゃん。
次はペーヤの町へ向かいます。途中フォトスポットもあったりして寄り道。
お土産屋さんには不思議なものが。お酒の瓶にギプスを貼って彫って木のように色付けしている置物(花瓶?)?売り子をしていた少年が作っていて、これはコソボ・アルバニアの伝統的なものらしい。
◆職人さんが多い、ペーヤのオールドバザール
ペーヤの町まで降りてきたよ。ここから、オールドバザールへ向かいます。ワクワク!
楽しみにしていたオールドバザール。オスマン朝時代から続く歴史ある市場です。この辺りも、全て建て直しをしているそう。でも、そんなに違和感なし。
両脇はゴールドのお店と、コソボ特有の変な服と靴のお店しかない…あれ?「コレジャナイ感」すごい…。
メイン通りは全てこれ。観光でわざわざ来たら、ちょっとがっかりしてしまうレベル(地元の人しかいない)。
だがしかし、この通りを抜けて広場にでると、あったー!これですよ、こういうの。
民族衣装のお店。全部お母さんの手作りなんだって!かわいい。
15世紀に建てられたバイラクリ・モスクやカフェもあります。カフェにいるのはオジさんたちばかり。
雰囲気あるパン屋さん。
お直し屋さん。そう、この辺りから、職人さんがいるエリアになってきます。
SANYO!
伝統的な白い帽子「プリス」を被ったおじちゃんに遭遇。
羊毛フェルトでできた帽子、夏は涼しいんだって。
プリス工房もありました。
工房の奥にあるのが帽子の木型。プリスは結婚式と、コソボ、アルバニアの解放記念日の年3回は被るそうです。男性だけでなく女性もかぶってOK。1つ8ユーロほどです。
「僕たちが被ると防災のヘルメットみたいになっちゃうよねー。」と日本人チーム。
それでは、ペーヤのホテルチャルダキのカフェで一休み。
雰囲気のよいカフェレストランでいただいたのはアルバニアンコーヒー。水と粉を火にかけて、上澄みを飲むもの。おいしい。
チャルダキは家族経営のお宿。お部屋はこんな感じ。長期滞在者に人気がありそうなアットホームな雰囲気でした。
◆クーラ(Kulla Ram Zyberit)で伝統料理「フリ」を体験
ペヤから車で30分ほど。ユニーク(Jiniik)という町に移動しました。
1860年に建てられた石造りの建物はクーラ(Kulla)というコソボの伝統的な旅館。こちらでディナーです。
階段を上がり、靴を脱いで中に入るスタイル。機織機とか魅力的なものが沢山。
クーラはシャワー&トイレは共同、昔ながらの旅館。客室には伝統的な赤い絨毯が敷かれている。
夕食会場がこちら。やや掘りごたつ式のちゃぶ台スタイルが素敵。
こちらで食べるのは、「Flia/フリア」というアルバニアの伝統料理。Darka e Lamesという感謝祭のときの食事です。
飲み物は甘くないヨーグルト。
チーズ2種類。
「毎食、食べています。」でおなじみの、ペッパーのグリル。
そしてミートボール。
フリアは生地(小麦粉・塩・水・バター)とクリーム(バター・ミルク・サワークリーム?)を重ねながら何層にもして焼く伝統料理。
1枚焼いては生地を塗り、また焼いては塗る、を繰り返す時間のかかる料理です。パイを想像してたけど食感はクレープに近いかも。
フリアの味は殆どなく、塩気の強いチーズやミートボールと一緒に食べてちょうどいいくらい。
ぶどうの蒸留酒ラキアも登場。唇がびりびりしてしまう。
「お腹いっぱい。」のところにもう1皿来てしまった。「ええ、また来たよ…。」とビビッていたら、こちらは「テスピステ(tespiste)」というデザート。
マドレーヌ的な焼き菓子の味を想像していたんだけど、口に運ぶと…「なんだっけ、これ知ってる味。何だっけ。…とうもろこし!」
テスピステはとうもろこしの粉、砂糖、牛乳をあわせて焼いたもの(多分)。食感はざらざら感の残る半熟生カステラ的でクリーミィー。味は、甘いコーンポタージュ。
おもしろいデザートでした。昔の人はこういうおやつを食べてたのかしら。
アルバニアンコーヒーと一緒にぺろりとたいらげました。ごちそうさま。
プリスを被ったオーナーも見送ってくれた。
【Kulla Ram Zyberit Facebookサイト】
この日のルートはだいたいコチラ↓
コソボの旅はジャコバ→プリズレンと続きます。
取材協力:コソボ共和国大使館/JATA
※今回の取材は現地での宿泊・食費・移動・アクティビティを提供いただいています。
Special thanks:トラベルジェイピー/グローバルWiFi
※現地からの発信はグローバルWiFiさんにサポートいただきました。
コソボまとめ読み→コチラ
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