お首ニョキニョキ狂ってる!チェコの世界遺産「クロムニェジーシュ大司教の城と庭園群」
◆「クロムニェジーシュ」と発音してみよう
たぶん、多くの皆様が初めて耳にするであろう「クロムニェジーシュ」という言葉。
チェコ東部モラビア地方の都市名です。覚えづらい&発音が難しいので、正直この地に行ったワタクシでさえ、「ここ何て言うんだっけ?」と、現地で何回もたずねていました。特に「ムニェ」の発音が難しい。
そんなクロムニェジーシュにも世界遺産があります。チェコ旅4つ目の世界遺産は、「クロムニェジーシュ大司教の城と庭園群」です。
クロムニェジーシュへのアクセスは、ブルノまたはオロモウツからバスで1~2時間ほど。
クロムニェジーシュってこの辺↓
◆世界遺産「クロムニェジーシュの庭園群と大司教の城」
クロムニェジーシュで絶対に訪れたいのは、世界遺産「大司教の城」。ここは、オロモウツ大司教区の夏の拠点になっていたお城で、映画『アマデウス』のロケ地でもあります。
早速、中に入りますよ。(見学は英語ガイドツアーのみ、大人260Kc)
「うわぁ。」と思わず声がもれてしまうお部屋が、喫煙&ゲームをする男たちの「ハンティングルーム」。
部屋に飾られた首に圧倒されます。クワガタか鹿かってノリでニョキニョキですよ。
なんというか、このセンス狂っているー。
218個の首は、ハンティングトロフィー。プレートには誰がいつどこで捕ったかが記されています。
鹿の角は本物、首は石膏で、イノシシやオウムは剥製。
これが世界遺産なんだもの、おもしろいでしょ。
お次はゲストを向かえる「ローズサロン」。
部屋のシャンデリアはボヘミアグラスです。
次は教会からのゲストを迎える「王座の部屋」。
部屋の隅には大きなストーブ。部屋中に絵が飾られています。その数98枚。
世界遺産は家具だっておもしろい。コチラのタンスをよく見ると…
そして「議会ルーム(大ダイニングルーム)」。
#クロムニェジーシュ 大司教宮殿の大ダイニングルーム。ダイダイダイ!#チェコへ行こう #visitCzech #kromeriz https://t.co/sLjvGP5glA pic.twitter.com/bCrox9O1vw
— UKOARA・ゆーこあら🐨🌈 (@Yu_koara) 2017年5月21日
ロココ様式で24金があしらわれてます。ベネチア製のシャンデリアは22個。
この高い天井は、もともと2階と3階に分かれていたけど、火災で天井が落ちたのでぶち抜いたとか。本当、チェコ火事エピソードが多い。気をつけよう。
天井画は1770年に完成。
フレスコ画ではなく、床で描いて天井に張り付けたオイルペインティングです。
窓からは英国式シャトーガーデンが見えます。
64ヘクタールのシャトーガーデンは、入場無料。
動物がいたり、地元の人の憩いの場になっていました。
こんな不思議な木もあって。
#クロムニェジーシュ 大司教宮殿のお庭の不思議な木。 #チェコへ行こう #visitCzech #kromeriz #tree https://t.co/vxowo94ogl pic.twitter.com/MsnUHVEnKB
— UKOARA・ゆーこあら🐨🌈 (@Yu_koara) 2017年5月21日
これを見たお友達が、ニューエストモデルのCDジャケットとシンクロしたようで、1記事書いてくれました。(内容的には全く関係ないんだけど。)
少しは「クロムニェジーシュ」という地名が、日本に知れ渡ったかもしれないね。
「ニューエスト・モデル『クロス・ブリード・パーク』のジャケットはチェコの森で撮影!?」きっかけはチェコを取材中の旅ライターのツイートでした。この写真『クロス・ブリード・パーク』の雰囲気と似てる! チェコ撮影なのか! 調べてみました。 https://t.co/uWi1rds7qS pic.twitter.com/pmXeYOWHHy
— 杉山敦 (@tuktukcafe) 2017年5月27日
◆フランス式庭園「フラワーガーデン」
大司教の城とあわせて訪れたいのが、フランス式庭園「フラワーガーデン」。大司教の城から徒歩15分の距離で、こちらも世界遺産です。
日本ではなかなかお目にかかれない、外国の映画のような雰囲気のある場所。17世紀後半に造られた庭園の広さは16ヘクタール。
こちらのコロナーダ(柱廊)の長さは244m。端と端で声が聞こえるんだよ。ってことで実験。
元陸上部、200mくらい走って力尽きたんだけど、本当に聴こえた!
そして、コロナーダは上に登れるようになっていて、庭園を一望できます。
コロナーダの上から見える景色。遠くに見える円形の建物は、「ロトンダ(roundって意味)」。この庭園、5月末からはもっと美しくなるんです。
こんな感じで、植木の間に花が植えられてカラフルになるらしいよー。見たかった!
ロトンダの中にはフーコーの振り子もあります。
迷路やグリーンのトンネルなんかもあって、「世界遺産」てことを忘れちゃいそうなくらいのんびりしてる場所です。
【大司教の城&フラワーガーデン】
入場料:大司教の城/260Kc(約1,170円)、フラワーガーデン/70Kc(約315円)
◆チェコ旅で一番美味しかったレストラン「チェルニーオレル(Cerny orel)」
チェコで一番かわいらしいと思った場所が、クロムニェジーシュの「フェルケー広場」。UKOARAがチェコで見たかった景色ってこのイメージなのよ。(テルチ行けてないし。)
で、この広場に面している緑のレストラン、こちらがこの日のディナー会場「チェルニーオレル(Cerny orel)」。
チェコで訪れた多くのレストランは、レストラン兼マイクロブルワリーで、その店オリジナルのビールを造っています。こちらもご多分に漏れず。
最初に言ってしまうと、このレストラン、チェコ旅で一番UKOARA好みのお店でした。
食べたものが全て美味しかった。
まずはスープから。
ディルのきいたマッシュルームのポタージュ。旬のアスパラガスのポタージュもどちらも最高でした。
アスパラガスの天ぷら。
本当に天ぷらだった!アスパラガスづくしの春チェコは本当おすすめ。
こちらは揚げパン。ニンニクがついてきたので、スペイン料理のパンコントマテの要領でニンニクをパンにこすり付けます。
そんで、牛肉のタルタルをパンに乗せていただきまっす!
あぁ、めっちゃおいしい…。大き目のピクルスもさわやかで最高。
こちらは匂いの強いチーズのサラダ。
とろりとしたチーズと生野菜とフルーツの絶妙なバランス。日本では食べたことのない味。
これも大好きなんだけど、みんな「臭い」と言って、食べてたのはワタクシとコヤナギユウちゃんの2人だけでした。もう、ぜーんぶビールに合うよ。
アスパラガスのリゾットサーモンのせ。
デザートはアスパラガスのアイス!!
おそるおそる食べると、バニラアイスクリームに程よくアスパラガスを感じる。ほんのりでもなく、主張するわけでもなく。
でも全然イヤじゃない、なんだこれ、おいしいー。
こちらのレストラン、いたるところにユダヤ教のシンボルである六芒星とか本枝の燭台のマークが見られたので、ユダヤ系レストランなのかと思ったのだけど、レストランの出資をした人がユダヤ人なのだそうです。
大変美味しかったです。
【チェルニーオレル(Cerny orel)】
住所:Velke nam,24
5月のチェコのサンセットは20時~21時にかけて。いつも、ディナーの時間と重なって見られなかったんだけど、チェコ旅5日目にして初めて移動車から見ることができました。
今回のルート↓
【コグレさんによるチェコ旅動画】
2:59ー3:29がクロムニェジーシュ。
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Special thanks:
・チェコ政府観光局(今回の取材はチェコ政府観光局に招待いただき、交通・宿泊・飲食・アクティビティ費を負担いただいています。)
・グローバルWiFi
春のチェコまとめ読み→コチラ
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