愛猫を安楽死で見送った話
心の整理が全然つけられなくて中々書けなかったこと。
2025年9月、17年間かわいがって一緒に暮らしていた我が家の愛猫ターボを安楽死で見送りました。
入院中、2泊3日の一時帰宅
脳腫瘍で私が出勤時にそのまま入院をした6日後、2泊3日の外出許可をもらい帰宅をした。
手術前に1度身の回りの整理、書類の整理、入院の準備をしたかった。
私が帰宅する朝、トイレのタイミングでターボの調子が悪くなり、その日の夕方たまたまあいていた動物病院の診察1枠を予約して診てもらい、そのままターボは入院した。
ターボの酸素室をすぐ手配して、翌朝に届いた。
ターボを引き取りに行き、組み立てた酸素室に入れた。
喉の腫瘍と肺炎で呼吸が苦しいターボは横になると空気の通りが悪くなるのか、横になることもできず、うつぶせの体勢でいた。ぐっすり寝ることはできなかったと思う。
酸素室にいても苦しくて、酸素チューブをずっとターボの口元にあてていた。
苦しくて酸素室から助けを求めるように出ようとしていた。
時々落ち着いてウトウトしてくれるとちょっとだけ安心した。
その合間で自分の様々な手続きを夫に伝えた。
私の終活を進めていた。
会社の手続きや社保関係の作業をするだけで私の頭はパンパンになって、疲れてしまった。
3日後には自分のオペがあり、その前にお見舞いラッシュになっていて、こんな状態じゃ無理かもと、お断りの連絡をしていた。
動物病院の先生からは、
タラオは心臓は強いから長く苦しむことになるかもしれない。
安楽死という選択もある。
と言われた。
その日は夫と交代でターボの口元に酸素をあてていた。
食事はコンビニや友人から送られてきた大量のレトルト食品で済ませた。
こんな状態でもお腹は空くし、食べないともたない。
今の私たちにはすごく有難かった。
何が一番いやか、どうすれば後悔しないかを考える
一番避けたかったことは、病院がしまっている時間や私たちが留守をしている間にターボが苦しむこと。
何もできない状態で泡を吹いたり痙攣をおこしたり、酸素室でひとりでいかせてしまう事だけは絶対に避けたかった。
翌日には私は病院に戻らないといけない。
その2日後は私の手術で夫も病院に待機しないといけない。
ターボを8時間一人にするのは無理だと分かっていた。
看護師の友人に伝えると、何時間も苦しむより、笑って過ごす1時間のほうがいい。安楽死を選べるだけいい。と。
明日の朝、動物病院に電話して安楽死を希望することを伝えようと決めた。
朝方まで夫がターボについていた。
静かな寝室では酸素室のシューという音が聞こえ、かすかな希望と悲しさが入り混じっていた。
翌朝、病院に電話してターボが苦しくない状態を作ってもらい、動物病院の診察室に連れて行った。
私が、自分が何をしようとしているのか、恐ろしかった。
先生に、何が正しいのかわからないと伝えた。
でも、何度考えても一番嫌なのはターボが苦しむことだった。
手術で全身麻酔をする感覚は分かる。人間のエゴだけど、すぅっと眠るあの感覚で苦しまずに命を終えるのは私たちがしてあげられる優しさだと思いたかった。
17年ターボを診てきた先生は、朝からお昼まで私たちに診察室を空けてくれて、考える時間を作ってくれた。
一度帰って考えても良いですよ。と言われた。
でも家に帰ればまたあの酸素室でターボが苦しむことも分かっていた。
私は夕方には病院に戻らないといけなかった。
先生が良ければ準備しますね。といい、私はガクガク震えていた。
お昼にターボを見送った。17年の命を私たちの意思で終わらせた。
ターボはとても穏やかな顔をしていた。
安楽死に正解はない
先生は、呼吸は苦しかったと思うし、17年タラオをみてきた私たちの選んだ選択だから間違ってないと言ってくれた。
何を考えても人間のエゴだし正解はないけど、私が帰宅したタイミングで夫婦で送り出せたのも、苦しい思いをさせなかったのも良かったと思いたい。
夫一人では耐えられなかっただろうし、ターボが一人で苦しんで死んでしまったら、人間側が一生後悔することになる。
ターボを知っている友人からは、どれもターボの事を一番に考えた結果の優しさで、愛だよ。と言ってくれた。
救われた。少しだけ肩の荷が下りた、複雑な気持ちで病院に戻った。
ターボを見送って、2週間後、退院してからのほうが、自宅でターボの不在を実感して発作的に泣くことが何度もあった。
罪の意識が何度も訪れて、これをずっと背負うのかなと思った。
夫に伝えると納得した答えをもらえた。少し落ち着いた。
ターボ17年間かわいくておもしろかったな。
見守ってかわいがってくれた皆様ありがとうございました。
ターちゃん、うちの子になってくれてありがとう、毎日かわいくてかっこよかった。
毛皮を着替えてまた会いに来てね。大好きです。
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