漁師が女装でちゃんちゃらおかし 沼津の奇祭「大瀬まつり」
◆毎年4/4は沼津の奇祭「大瀬祭り」
4/4、プレスマンユニオンのお誘いで毎年この日に開催される沼津の奇祭「大瀬(おせ)まつり」に行ってきたよ。3/3のひな祭りと5/5のこどもの日の間に開催される理由とは…。
このお祭りは沼津の大瀬崎(おせざき)と内浦漁港の2箇所で開催されるお祭り。まずは内浦漁港へ。
内浦漁協にはカラフルな大漁旗がいっぱい。
その中では漁師さんたちが白塗りメイク中。
大瀬祭りとは…漁師さんが大漁と航海安全を祈願するため、男神様が祀られる大瀬神社に参拝するお祭り。男神様を喜ばせるために漁師さんが女装をするという奇祭。
だから4/4なのかしら?
メイクがわからない新人さんは女性に手伝ってもらってたよ。実はこの日が新人さんの初の大仕事なんだって。
先輩は慣れた手つき。
そして長襦袢を着てできあがり。ドラえもんかい!
明治時代には既に始まっていたというこちらのお祭り、船は紅白の幔幕をたらし、魔よけの杉の葉で飾ります。女装をした漁師たちはこの漁船に乗って大瀬神社のある大瀬崎を目指し出港します。
一般の方も参拝船に乗って大瀬崎まで追いかけることも可能。要予約ということだけど、空席状況により当日乗船もOK。この日は平日早朝なので余裕がありました。料金は乗る場所により有料と無料があります。
◆大瀬崎へ出港
ゆーこあらもこちらの船で出発します。船には20分ほど乗るので上着は忘れずに。
沖へ出るとあちこちから同じような船がすっとばしていきます。
この感じなんだっけ、すごく知ってる…。ええと、MADMAXだ。
#大瀬まつり
ちゃんちゃらおかし、ちゃらおかし。大瀬神社に向かう船は全速さ。#ちゃんちゃらたのしー pic.twitter.com/w5WCa69dLi— 板倉あつし (@djq_atsushi) 2018年4月3日
大瀬崎に着くと桟橋はカメラを持った観光客でいっぱい。
そして漁船団が次々に「勇み踊り」をおどりながら何度も桟橋の近くまでよってくるよ。
「ちゃんちゃらおかし ちゃらおかし あのこのしゃっつらまだおかし」と歌うお囃子。かつてバカ踊りと呼ばれていたものが沼津に昭憲皇太后がお見えになったときに「勇み踊り」に呼び方を変えたんだとか。
#大瀬まつり
ちゃんちゃらおかし、ちゃらおかし。船体に巻き付けた杉の木は魔除け。花粉症には沁みるなぁ。#ちゃんちゃらたのしー pic.twitter.com/AZSSuoSaRy— 板倉あつし (@djq_atsushi) 2018年4月7日
船はそれぞれ特徴があって、だるまがいたり、鯛がいたり。とにかくカラフルでフォトジェニック。
この船は大漁旗がたーくさん。
大きな鯛が目印。
ここでやっと朝8時すぎ。帰りの船は10時半なので2時間ほど大瀬崎にいることになります。まずは大瀬神社へ参拝へ行きます。
焼きサザエ屋さんでいただいたのがこちら↓なんだか分かるかな?
これはヤドカリ。貝を茹でる時に混ざってしまっていたヤドカリを試食させてもらったよ。ちゃんとロブスター的味がしておいしい!!
◆大瀬神社へ参拝
桟橋からすぐのところにある大瀬神社。この女性たちの着ている服がものすごくかわいかった!
海の守護神「引手力命(ひきてちからのみこと)」を祀る大瀬神社。男神様ってことで天狗がいます。
こちらに塩と米、お神酒と魚をお供えします。
御神木も見てきたよ。樹齢1500年のびやくしん。このうねうねとした不思議な木がこの辺りにたくさん生えています。ペタペタさわってパワーもらってきた。
◆大瀬まつりの振る舞いグルメ
こちらではお酒、甘酒、とん汁、鯵やキンメが振舞われています。既に甘酒、とん汁は終わっていたので先にこっちに来ればよかったかもしれない。キンメより鯵先輩がとってもおいしかった。
そして、この辺りでしか買えない地海苔(500円)。香り高くてめっちゃおいしい。(UKOARAは胡麻油と塩で食べるのが好き。)
こちらでも勇み踊りは続きます。
10:30 帰りの船に乗る前にもう一度漁船団がやってきます。
うっすら富士山も見えてきたよ。
それでは貝をつまみながら内浦漁港に戻ります。
内浦漁港に戻ってくるとこちらにも沢山の人。ただ、平日だからか地元の人が多いみたい。
◆内浦漁港祭
内浦漁港でもお祭りが開催されていて、鯵釣りや福引、地元の特産品の販売をしています。
福引で当てた鯵の干物。
かに汁200円。うまうま。
イカげそにみかん詰め放題とか。内容的にはこちらのほうが楽しいかも。
感想としては、白塗りの漁師さんのメイクがドラえもんとか日の丸になってて、それは女装ではないので、せめておかめとか、女の人に見えるようにしたほうがもっとよく見えるのに、もったいないなー。と思ってしまった。でもこんな変な祭り、1度は早起きして見に行っていいと思う。
【大瀬まつり】
日時:例年4/4 7:30~
内浦漁港住所:沼津市内浦三津88-34
参拝船問い合わせ:千鳥観光汽船
◆「いけすや」必食の活あじ丼
ランチは漁港から徒歩5分ほどにある「いけすや」にて。内浦漁協直営のあじ料理のお店です。
沼津は鯵の養殖日本一。1年中脂ののった鯵が楽しめるんだって。最初にカウンターで注文をするスタイル。
絶対食べたほうがいい。と言われた二食感活あじ丼(980円)。
左が一晩寝かせた熟成鯵。右がおろしたばかりの新鮮な鯵。食感や旨みが全然違うのがおもしろいし、それぞれ美味しい。
熟成したものは甘くまろやか、おろしたてはプリプリした歯ごたえが魅力。こんなに脂の乗った鯵は初めてかもしれない。
半分くらい食べたところで薬味と熱湯をかけて「マゴ茶」にして食べると、さっぱりスルスルと食べられちゃう。他にも活あじフライ定食や活あじのわさび葉寿司など気になるメニューがいっぱいだった。ここは激しくオススメします。
いけすやの前には沼津のイタリアンレストラン「アレグロ」が出店していたので寿太郎みかんのパンナコッタ(200円)を購入。これもおいしいー。
食堂の他にも海産物の購入や養殖場見学もできるので公式サイトをチェックしてね。
【沼津 いけすや公式サイト】
住所:静岡県 沼津市内浦小海30-103
定休日:水曜
Special Thanks:(一社)プレスマンユニオン
最近のコメント