チェコ・アートの町リトミシュル観光ガイド&美食フェス
◆毎年5月開催 リトミシュルのガストロフェスティバル

5月のチェコ旅、作曲家スメタナの生まれた町「リトミシュル」では毎年5月にガストロ(美食)フェスティバル「マグダレナ・レッティゴヴァ」が開催されています。この日は、めちゃめちゃローカルな美食フェスからスタート。
その前に、リトミシュルってこの辺↓
やってきたのは、チェコで最も長い広場の一つスメタナ広場。なんと500m!広場っていうか、ストリートって言うか…。
こちらには、ルネッサンスから現代まで様々な様式の建物が並んでいます。ものすごくかわいい。これ、車が駐車していなければ最高なのに。

そして、振り返ればスメタナ像。
『モルダウ』の作曲者スメタナは、リトミシュル出身。この像は彫刻家ゾウベクさんの家を見ているんです。

ということで美食フェスへいざ!結構にぎわってますよ。

渋さ知らずかスカパラか、程よいバンド演奏なんかもあったり。あと、このアイリッシュウィスキー的なものがすごく気になったけど、今回はチェコってことでスルーしてしまった。

まだお昼前ですが、なにはともあれビールです。
ペルンシュテインというビールはなぜか無料。デクイー(有難う~)。※なぜ無料だったのか誰も理由はわかりませぬ。

ナズドラビー(乾杯)!この日はちょっと寒かったけど、そんなこと関係なくチェコのビールはおいしいのです。

こちらはデポジット制ビール用リサイクルカップ。(このビールは有料)

これはカップの後ろにフックがついてて、引っ掛けることができるのです。立食パーティーとかフェスに便利だね。みんな持って帰ってました。

こちらは蜂蜜ホットワインのお店。

フードの列に並びながら飲んでいました。甘くておいしかった!

フードのブースはそれほど数は多くはないけど、ホテルのレストランも出店してて内容は充実。主にローカルの人のお祭りなので、英語表記はなし。いろいろ勘で注文してみます。

このクレープみたいなものは、ポテトパンケーキかな?具材はしょっぱい系のほうれん草にしたけど、ヌテラとかスイーツ系もありました。なにか、じゃりじゃりするものが塗られていた。

こちらは鯉のフライ。ディルの入ったソースで生臭さを消します。ボート型のプレートかわいい。

牛肉のグラーシュ&クネドリーキ。

チーズの入ったウインナーもビールにあう!
値段も安いしビールタダだし、次々みんなが美味しいものを買ってくるので、UKOARAは300円くらいしか使わなかった…。最高じゃないか!



フードフェスではグラーシュ(シチュー)のコンテストが行われていました。チームごとにそれぞれテーマがあるみたい。

プリズンブレイク的な。そして、めっちゃ強いお酒スリヴォヴィツェを飲まされる罰ゲーム。

それで、味とかパフォーマンスで評価していきます。

お腹を満たしたところで、リトミシュルの見所を周っていきます。ガイドさんもビール飲みつつだけど。

こちらは、ヨゼフ・ヴァーハルの絵を模した学生によるズグラッフィート(掻き絵)。ヨゼフ・ヴァーハルは、先ほどのリサイクルビールカップのイラストを書いたアーティストです。


町中のベンチもアート作品になっているので、街歩きが楽しい。

◆アートも楽しめる聖十字架発見教会

リトミシュルは小さな町。スメタナ広場から歩いて5分、世界遺産リトミシュル城へは30秒の場所にあるのが聖十字架発見教会。
ここは祈りのためというよりは結婚式や、アートギャラリー、イベント会場に使われています。

ここがおもしろいのは、教会でアートを楽しめるところ。
《holy spirit above water》丸いガラスの上にサンキャッチャーのような棒がぶら下がってて水の上にいる精霊を表しています。


最初に入ったときに、白い布がかかった大きな箱が邪魔だな。と思ってたら、こちら祭壇でした。
中が光るんですって。そして布じゃなくてガラス。もちろん、これも教会とアートのコラボレーション。

実はこの教会は4回も火事にあってて、それを思い起こさせるため(注意喚起?)に内装が煙の色=グレーなんだそうです。はい。
天使の部屋。

そして、136段の螺旋階段を登ると屋上に出られます。昔は一般の人はここまで上がれなかったので、2体の像の裏側は未完成のまま。オモシロ要素多めでしょ。

屋上からは、リトミシュルのかわいい町並みが見渡せます。

◆コスプレもできる地域博物館

聖十字架発見教会の目と鼻の先にあるのが、地域博物館。
こちらはそれぞれの展示に英語表記がないのですが、ワタクシが気に入ったのは、ゆーこあらサイズのリトミシュルの街模型。それぞれのお家を開くと、仕掛けがあってかわいい。

あと、ささっとこなしたいのは、中世のコスプレ。ドレスやふんわりスカートなので、洋服の上から着られます。無料なので是非!

#チェコ リトミシュル博物館でコスプレしてみたよ。(自前のブラウスが違和感なかった!) #チェコへ行こう #visitCzech #Czech #litomysl #リトミシュル #コスプレ https://t.co/7TmBCc9Kfq pic.twitter.com/Ad1nZhBvVf
— UKOARA・ゆーこあら🐨🌈 (@Yu_koara) 2017年5月20日
◆キテる!チェコのゴッホ「ポルトモネウム」美術館

地域博物館から徒歩5分ほど。次にやってきたのはヨゼフ・ヴァーハルの美術館「ポルトモネウム」。先ほどのリサイクルビールカップのイラストを書いたアーティストの作品が見られるお家です。
こちらはアート好きのヨゼフ・ポルトマンが、アーティストヨゼフ・ヴァーハルにペイントしてもらったお家。1922~1924年のことです。

うーん、キテる。落ち着かないお部屋。
ベッドまでペイントされているんだよ。絵の内容は宗教・動物・人間・悪魔。チェコのゴッホといわれるのがわかる作風。(通常部屋は撮影禁止。)
奥の部屋は礼拝堂的な?

ヴァーハルは生きているうちに有名にはなれなかったという、芸術家あるあるの1人。彼はフォントも作っていたんです。

ここはチェコ=かわいいのイメージがぶっ壊れましたね。
UKOARA的にはチェコでこんな狂ったアートを見られると思ってなく、いい意味で裏切られました。アート好き、変わったもの好きな人にはオススメしたい。
【Portmoneum/ポルトモネウム】
住所:T.Novakove75,Litomyšl
入場料:60Ck(約300円)
◆4つ星ホテル「APLAUS」のレストラン「Bohem」

リトミシュルのディナーは、4つ星ホテル「APLAUS」のレストラン「Bohem」で。
ガラス張りの個室が、素敵!実はコチラのレストラン、お昼に行ったガストロフェスにも出店していました。

階段を降りるとピアノの生演奏も聴ける落ち着いた雰囲気。

で、まずは、「ナズドラヴィー(乾杯)!」高級レストランで飲むピルスナーウルケル約140円!素晴らしい!

こちらのお店は、インターナショナルでチェコ伝統料理の他、スペイン風ステーキやリゾットなどもあります。
旬のアスパラ料理をプッシュしていたので、アスパラのポタージュにキッシュ、リゾットを注文。

アスパラ好きなので嬉しい、おいしい。
そしてディルを使った料理がヨーロッパだなぁと思うのです。盛り付けも美しい。

こちらはガイドさんが注文したポークのステーキ。

チェコ料理が続いていたので、スパニッシュステーキにしてみたらめっちゃおいしかった..。(オレンジを使っているのでスパニッシュなのかな?)

初日のプラハに匹敵するくらい上品なレストランでした。
ご馳走様でした。
【Restaurant Bohém公式サイト】
住所:Šantovo nám. 181, Litomyšl
◆小さいのに見所が多すぎるリトミシュル
リトミシュルは全てが徒歩圏内で収まる本当に小さな町。だけど、今回紹介した場所のほかに、世界遺産リトミシュル城もあり、見所はたくさん。実際この旅で一番インプット量が多かった場所なのです。
ここは是非足を運んで欲しい町。ブルノからの日帰り旅がおすすめです。
移動距離が少なすぎる今回のルート↓
【ネタフル・コグレさんによるチェコ旅動画】
1:54~2:41がリトミシュルの様子。
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Special thanks:
・チェコ政府観光局(今回の取材はチェコ政府観光局に招待いただき、交通・宿泊・飲食・アクティビティ費を負担いただいています。)
・グローバルWiFi
春のチェコまとめ読み→コチラ


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