FAMトリップ(プレスツアー)って一体何するの?
FAMトリップ、プレスツアーとは?
私、UKOARAは国内外のFAMトリップ(プレスツアー)に行くようになって5年近くになります。
FAMトリップとは現地視察ツアーのことで、旅行業界、旅行メディア、ブロガー、カメラマン、動画クリエイター、インフルエンサーなどが自治体、観光局、企業などから招待されます。
どうやったら参加できるの?という内容についてはAyanちゃんの「わらしべ暮らしのブログ」に書いてあるので、そちらを参考にしてみてください。
今回は、FAMツアーってどこでどんなことしてるの?という部分をご紹介します。
FAMトリップの種類
FAMトリップは、5人~20人ほどのグループに主催者、ガイドさん(海外なら+通訳)がついて周るものがほとんど。
まれに1人~3人の少人数で1台の車を用意してくれたり、航空券とホテルと各スポットのみの指定があり個人で周るものもあります。
国内では問題なくても、海外では通訳がつかないことも多いので、英語ができると選考の際に有利になることも。
インスタグラマーが強いという印象だけど、実際にガイド記事になればあとに残るのでWebライターやブロガーがいいという企業も少なくないです。
3人だけだったブラジル取材↓
この投稿をInstagramで見る
FAMトリップ出発までにしておくこと
企業や友人の紹介やオファーを受け(選考され)、ツアー行きが決定すると、航空券やツアー予定が送られてきます。
この時、日程が前後することもあるし、ツアーの内容やホテルの場所はぎりぎりにならないとわからないことがほとんど。
こういったツアーは多くの場合、今は知名度が低いけどこれから頑張って誘致しいていきたい!と思っているスポットが多いので、あまり有名ではない場所に行くことが多いです。
[出発までの数日ですること]
①その国の基本情報(時差、通貨、言語、治安)を調べる。
②自分の行く場所、泊まるホテルをGoogleマップにマッピング。
③天気予報と行く場所(町or山or海orフォーマルな場所など)をチェックして服装を考える。
宿泊するホテルにプールがあれば水着も追加。
④スケジュールの中にフリータイムがあるかを確認(地元のスーパーマーケットにいく時間はあるか?ホテルのプールで泳ぐ時間はあるか?)
これを怠るとスーパーのお土産を買えなくなることもある(UKOARA的には結構重要)。
⑤主催者にリクエストする
出発前にツアー主催者とメールで何回かやり取りするので、その際にやりたいこと、行きたい場所(もしくは苦手分野)を伝える。
例えば、「動物多めでお願いします」「スーパーで買えるお土産を紹介したいのでスーパーに行く時間が欲しい」「○○を食べてみたい」「ワインが苦手」「遺跡が苦手」など。
「動物が好き」と伝えて乗馬体験を追加していただいたこともあるし、旅行会社が中心のツアーに一人ライターとして参加するときには目的が違ってくるので、小さなことでも自分の希望は伝えるようにします。
ここまでをするだけで、結構の労力を使います。
スケジュールは、ほとんどの場合英語でもらうのでスラスラとはいかないし、英語圏以外だと地名なのか人名なのか食べ物の名前なのかわからないこともあり、いちいち調べたり。
予備知識なしで全く調べないで行くと感動も大きいけど、個人旅行とは違うので最低限調べていくのがプロ。
余裕があれば、近くの素敵なショップやきれいなスポット、カフェ、バー、お土産などをチェック。
ブロガーツアーなど知り合いが多い場合は、LINEグループで気になる場所をシェアするのもあり。
出発当日
出発当日は各自空港へ行き、チェックイン時、もしくは搭乗口で挨拶をします。(まれにしないこともある。)
じゃ、12時間後~。なんて感じで現地まで自由に過ごします。
仲良しさんがいればトランジットのときに食事を楽しんだりね。↓
スケジュールぎっしりのヨーロッパ、のんびりできる南国
現地からのSNS投稿、楽しい部分のみを切り取っています。当たり前です、みなさんの旅行喚起にしてもらいたいのだから。でも実際はかなりハード。
[ヨーロッパ&北米の場合]
感覚的に特にヨーロッパのツアーはかなり詰め込み型、分刻みで動くこともあります。
食事の際は、ここは何分まで?あと何分?など確認をしておくこと。出発前のトイレの時間まで頭に入れておくことが大事。
12時間ほどのフライトの後ホテルへチェックイン。
ホテルチェックイン後は休む暇なく、きれいな状態の客室の撮影、ここは自分の腕と時間の勝負。
多くの場合はシャワーを浴びたりリフレッシュしてから食事へ。
またホテルチェックイン後、荷物を置いたらすぐに取材観光へ出発。なんて国もあります。寝不足と時差ボケとフライトの疲れが~。なんて言っている場合ではなく、体力勝負がスタート。
こういうインスタ用みたいな写真↓はささっと撮る!
この投稿をInstagramで見る
遠くからお金と時間をかけて呼んでいるため、なるべく多く見てもらって沢山紹介してね。というのがヨーロッパ。1日のうちに食事~移動~見学、体験を何度も繰り返し、拘束時間も朝8時出発、夜23時解散なんてことも珍しくないです。
基本バンや貸切バスでの移動。
移動中はガイドさんの話を聞き、写真加工やSNS投稿などに費やし、運が良ければ眠れる、距離が短ければ次の目的地に到着。と言った具合。
レストランでも一息つけるはずはなく、料理の写真を撮り、料理の説明を聞き、現地の観光局の方と話し(もちろん英語)、現地の旅行会社の営業を受けるなど、休憩にはならない。
好きでやってるし楽しいけど、いわゆる個人旅行とは全く違います。
途中ガソリン切れと英語疲れでウトウトすることもしばしば。
[南国の場合]
南国(主に東南アジア)の場合はヨーロッパと比べるとかなりゆるい。
気温30℃以上、蒸し暑い屋外で長時間観光をするのは難しいため、多くの場合、夕方にリフレッシュタイムがあります。
汗だくで1日動き周るより、南国リゾートの良さを楽しんでもらうのがポイント。
企画やターゲットにもよるけど、グルメや絶景はもちろん、そこに文化や歴史が組み込まれていたらかなり考えられた魅力的なツアーと言えるでしょう。
プレスツアーって何をするの?
プレスツアーでは、その国、地域でこれから人気が出そうなスポット、レストラン、新規オープンのスポット、まだあまり知られていないリゾート、お祭りなどを取材します。
女子旅、グルメ旅などテーマがある場合は内容が偏ります。
現地でしたほうがいいこと、NGなこと
[したほうがいいこと]
・現地からのリアルなSNS投稿
自分のポジションにもよるけど、現地からのSNS投稿はやったほうがいい。楽しみにしているフォロワーさんも多いし、主催者側も見ています。かといって投稿しすぎはうるさいのでNG。
そして帰国後に追って投稿すれば一過性のものにならずに紹介ができる。そのバランスが大事。
もし似たようなライターさんどちらか一人を選ぶ場合、SNSが強いほうが有利というのもあります。
・主催者や現地のスタッフ、他のメンバーとのコミュニケーション
1週間一緒に過ごすのだから楽しくが基本。現地のスタッフ、ドライバーさんとも仲良く。
・ほどほどのテンションを続ける
海外取材は5日~8日ほどと長期間になります。
しかも朝から晩までずーっとメンバーと一緒。
普段引き籠っている人間には、結構疲れるものです(私は本当に声が枯れて出なくなる)。
最初から飛ばしすぎると体力が持たないので、ほどほどのテンションで続けていくことが大事。
・わからないことは確認する
各施設での説明は、聞き取れなかったら確認する、英語が得意なメンバーに助けてもらう(特に歴史的建物とか宗教施設はわからなくなることが多い)。
集合時間やスケジュールが聞き取れなかった場合は必ず確認
(旅の後半はみんな疲れてくるからどうでもよくなってくるけどちゃんとする。)
[やっちゃダメ]
・遅刻
当たり前だけど、これはNG。各施設やレストランの予約時間は決まっていて、メンバー全員に迷惑が掛かります。
それぞれみんな限られた同じ時間を守って行動しているので、うっかりの1回めは許してもらっても2回はアウト。
・食事を残しまくる(大皿料理、ビュッフェなど)
食事はほとんどの場合無料だしいろいろ試したいのはわかるけど、どこの国も同じ、食べられる量を自分のお皿に盛るのが礼儀です。
自分が日本代表で来てるくらいの気持ちで行くことが大事。
帰国後にすること
この投稿をInstagramで見る
当たり前ながら「記事を書く」。表現はそれぞれなので、自分はどのポジションなのか、何を期待されているかを考えながら書くこと。
また、ツアーで周ったところを全て紹介しなくてもいいと思っています。もちろん、全部紹介したほうがいいに決まってるけど、楽しく紹介できそうにないなら書かなくていいと思う。
自分が得意な分野、楽しかった場所を中心に仕上げていくのがおすすめ。
先方が気に入ってくれれば、またあの人呼びたい!なんて声をかけてくれます。
あと、これは私の中のルールで、“帰国後1か月以内に書き終える”。
次に違うツアーに行く予定があった場合、記憶が上塗りされてもう書けなくなるという個人的な事情です。
季節のイベントは1年後の集客を見越したスケジュールを組んで行くので、1年後に「記事書きましたー。」と言われても、主催者も周りも、「え?」ってなるでしょう。
新鮮な情報がいいに決まってる。常識の範囲内で(普通3週間以内、遅くても3か月以内と言われることが多い)と思っています。
もう1つ、記事を書いたら終わり、じゃなくて、時折SNSなどでその土地のことを振り返り投稿をする。
例えば名物のイベントがある数か月前に紹介すれば、旅行の準備に間に合うし、そこに行きたいと思う人がいるかもしれない。
帰国して時間が経ってから紹介することで自分も楽しめるし、誰かの心に響いたら嬉しい。
当たり前じゃん?と思われることができる人とできない人がいます。そして、できる人は何度も呼ばれるようになります。
そして時は2020、春。さて、次いつこんな楽しい体験ができるのでしょうか?
一生できなかったらいやだな、とか思いながら今はSTAY HOMEしています。希望を持たないとやってられないけど、新しい生き方も考えないと残っていけない。
次の旅行に備えて、腕を磨くもよし(部屋や料理の写真とか!)、言葉を勉強するもよし。
「あの時超必死だったよね~。」と笑えるくらいになりたいものです。
いろいろな意見があると思いますが、あくまでも私個人の体験からの意見と感想です。
|
最近のコメント