越後妻有大地の芸術祭2022 松代エリアレポート
大地の芸術祭2022 松代エリアレポート
大地の芸術祭2022、5月は十日町エリア(越後妻有里山現代美術館MonET/旧キナーレ)へ遊びに行きましたが、6月は松代エリア(松之山エリアも少し)まで足を伸ばします。
<検温を忘れずに>
大地の芸術祭は、1日の見学前に検温スポットへ立ち寄り、検温をしてからリストバンドをもらいます。(リストバンドがないと各展示を見学できません。)
まつだい「農舞台」の新作<回転する不在>
松代エリアの検温スポットは、まつだい「農舞台」。
こちらは、前回見学したので今回は野外展示を少し見るだけ。
新作の<廻転する不在>は体験式インスタレーション。ペダルが重い!
すでに汗かきかきでスタート。
大地の芸術祭、検温スポットに立ち寄らなければならないので
とりあえずひとこぎ。
重い🚲 pic.twitter.com/O9V4EywvQt— UKOARA🐨ゆーこあら (@Yu_koara) June 19, 2022
新作3点が展示されている「松代城」
この日のお目当ては、松代城。
駐車場から急坂を15分のぼって辿り着きます。正直この坂が、めちゃめちゃきつい。
城の入り口から既に見えているのは、<憧れの眺望>。これが見たかった。
お城をこんな風に使ってもいいの?って思うけど、この松代城、かつては狼煙の城で近年では集会場的な役割もしていた建物だそうです。
2階の部屋に現れる豪華絢爛な茶室<樂聚第>。
この日は茶室には入れなかったけど、入れる日もあるのかな?
茶室内の絵は近くでじっくり見たら、もっと作品の良さが伝わりそう。
階段をもう一つ上がると、最上階には<脱皮する時>。
4つの丸窓から吹き抜ける風が涼しくて、光がきれいで、ここはとても美しい場所。
登ってきた甲斐があったー。
ここの3作品は全て新作。松代城はわざわざ訪れる価値のある場所、大満足できました。
6月で既にとても暑かったので、飲み物や帽子をお忘れなく(結構毛虫が落ちてきます。)
ギラギラのゲーセン<黄金の遊技場>
次に訪れたのは、こちらの古民家というか、ボロ屋敷。
受付を済ませ中に入ると…!!!
なんだこれは、豪華絢爛ていうか、悪趣味っていうか、悪趣味を超えておもしろい空間が出来上がっている。
ここは、ギラギラのゲーセン、本当に<黄金の遊戯場>だった。
あらゆるものがゴールドに染められ、世界中のなんだか派手なものが展示されている。嫌いじゃないよ。
とてもシュールで良い作品でした。
「まつお」の蕎麦&天ぷらが最高だった
「暑い!へぎ蕎麦食べたい!」と、ランチに訪れたのは蕎麦屋の「まつお」さん。
こちらは芸術祭パスポートを見せると5%割引になるお店です。
オーダーしたのはへぎ蕎麦と天ぷらのセット。
へぎ蕎麦は、布海苔をつなぎに使ったこの地域の郷土料理。
越後上布という織物に使われる、糸を強くするためのつなぎが布海苔。その布海苔が蕎麦にも練りこまれています。
※越後上布については「コチラ」でレポートしてます。
こちらでお勧めしたいのが天ぷら。
海老、野菜の他にウルイの葉、タラノキの葉など、食べたこともない山菜がついてきて(この日の山菜は4種類)、しかもサクサク食感でめちゃめちゃおいしい。スナックのよう。塩味も程よく、ほんと来て良かった、生き返った~。
ごちそうさまでした!
松之山エリア「三省ハウス」
少し車を走らせて、松之山エリアに移動。
宿泊施設にもなっている三省ハウスで見たかったのは<Lost Winter>、レアンドロ・エルリッヒの作品。
窓の外をのぞくと自分が見える不思議な作品(木が邪魔しちゃってるけど、木の向こうにもいる)。
部屋の中には暖炉も燃えていて演出が細かい。レアンドロ・エルリッヒの作品は、ほんとおもしろいな。
クリスチャン・ボルタンスキー<最後の教室>
本日ラストは<最後の教室>。
一度見てみたかった作品。
中に入ると薄暗い体育館。藁が敷き詰められ、ムンと蒸し暑く沢山の扇風機がブーンと首を振り、プロジェクターの光が消えたり動いたり。
最初は目が全然慣れず、このベンチに膝をぶつけてしまったほど。
先へ進んでも暗く、光と音で伝えるインスタレーション。生と死をテーマに作品を作るクリスチャン・ボルタンスキー、これ、他のお客さんがいなかったらちょっと怖いかも。
校内を1周して戻ってくるころにはすっかり暗さに目が慣れていて、人の順応性すごい。って思ってしまった作品。来てよかった。
朝から周って既に夕方、今回はここまで。
この日のコースはコチラです、ご参考にどうぞ↓
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