地球の歩き方に載らない町チェコ「ミクロフ」の歩き方~ユダヤごはん&ワイナリー
地球の歩き方に載ってない&観光客もいない「ミクロフ」
チェコ旅もそろそろ終盤。
6日目に訪れたのはガイドブックに載らない町「ミクロフ」。
ここは、オーストリアやスロバキアの国境に近く(見える)、プラハよりもウィーンやスロバキアの首都ブラチスラバに近い場所。
ビールではなく白ワインの産地で、自然も豊か。ブルノなどの都会から保養目的でのんびり過ごす人が多い町です。
なんとミクロフ、地球の歩き方には載っていません。
つまり、日本人観光客にはまず会わない超穴場!まあ、載ってなきゃ知らないし行かないよね。
では、そろそろ話題になっちゃいそうな美しい景色に出会える「ミクロフ」の歩き方始まるよ。
アクセス:ミクロフへはチェコ第2の都市ブルノからバスで1時間ほどです。
オレンジ色の屋根を一望できる「聖なる巡礼の丘/Holy Hill」
ミクロフで最初に訪れたのは、「聖なる巡礼の丘(Holly Hill)」。
ここはかつて巡礼の地でした。15分ほどの軽いトレッキングで丘の上まで上がります。
途中には14個の祈祷所があるので、巡礼気分で1つずつ覘いていくのもいいかも。
ここは自然保護区。運がよければ珍しい動植物も見られるんだとか。
ついに頂上へ。
「おぉー。」という旅メンバーの声が聞こえます。
これが丘の上から見える美しい景色。オレンジ色の屋根が、いかにもチェコらしく素晴らしい!
丘の上には、ディートリヒシュテイン家の時代に建てられた聖セバスチャン礼拝堂と鐘楼があります。
ミクロフで流行ったペストがおさまり、それに対する神への感謝を込めて建てられたもの。
こちらは残念ながら普段は中に入ることはできません。(とにかく中世ヨーロッパはペスト&火事ネタが多いみたい。)
こちらでも紹介しましたが、丸い鈴のようなものはタイムカプセル。当時の新聞などを入れます。
そして、ゆーこあら&クルテクの眺める先には、オーストリアとの国境があります。
外国が見えるってわくわくする。
#ミクロフ のホーリーヒル(聖なる巡礼の丘)にやってきた。すぐそこはスロバキアとウィーンの国境もすぐそば。天気いい! #絶景 ! #チェコへ行こう #visitCzech #mikulov #superkiki https://t.co/eeKYZDVBF1 pic.twitter.com/fh7GA3qOMO
— UKOARA・ゆーこあら🐨🌈 (@Yu_koara) 2017年5月22日
なんともフォトジェニックだし、この日は天気も良くて気持ち良かった!
この景色を見るためにミクロフまで足を伸ばしたい、そんな場所です。
これがお墓!?「ディートリヒシュテイン家の墓」
「聖なる丘」を下り、徒歩5分ほどの場所にある教会。
ていうかこちら、教会付きのお墓なのです。
オーストリア出身ドイツ系貴族ディートリヒシュテイン家だけの。貴族はやることがデカい!
まずは教会へ。
十字架の下には、大火事で唯一残った17世紀からある黒い聖アンナ像。(また火事ネタ来たよ。)
今は、こちらはコンサートなどのイベントで利用されています。
そして、奥の安置所へ。
安置所には45人の棺があります。
ここに遺体があるのかと思うと、あまりいい気分ではないのだけど、博物館のようで怖くはないです。
怖くない理由の1つが、棺のサイドにあるハンドル。とてもチャーミングなんだよ。
困ったイケメンライオン。
最も新しい棺は1920年のもの。
その人物のお孫さんは、現在アルゼンチン在住(85歳)。彼女が最後の血縁者で、死後はこの墓に入ることを希望してるそうです。
【ディートリヒシュテイン家埋葬所】
住所:Náměstí 692 01 Mikulov
ミクロフ城の巨大ワイン樽
先ほど聖なる巡礼の丘から見えていた「ミクロフ城」。バロック様式の美しい城です。
ここで見ておきたいのは地下のワインセラー。
手前にある圧搾機がめっちゃ大きい。
そして、奥には巨大ワイン樽。
容積は101,400リットル!規模が大きすぎてよくわからない。1643年に作られたこの樽はチェコで1番大きいもの。
最後に使われたのは1690年。
1645年スウェーデン軍が、滞在中に3日で樽のワインを飲み干したとか飲み干さなかったとか。
とにかくワインにまつわる地なのです。
【ミクロフ城】
住所:Zámek 1,692 15 Mikulov
ユダヤ料理レストラン「MARCEL IHNACAK(マルセル イナカック)」
ミクロフは大きなユダヤ人コミュニティがある場所。
ユダヤ教の宗教施設シナゴーグがあったり、屋根の上には六芒星が見えたり。
見慣れないヘブライ語などもチェコにいながらにして、更に異国を感じます。
そんなミクロフで食べたいのユダヤ料理。
ランチにやってきたのはレストラン「MARCEL IHNACAK(マルセル イナカック)」。
「TanzBerg(タンズベルグ)=聖なる丘」というブティックホテルに併設しています。かつては、アルフォンス・ミュシャもこの建物に住んでいたんだとか!
ミクロフでは、ビールじゃなくて白ワインですよ。
その名も「TANZBERG MIKULOV」。
オーダーしたのはトマトスープ。ミネストローネに近い味。(65Kc=約300円)
メインはユダヤの安息日の料理「チョレント」。
アヒル肉、豆、麦などを煮込んだお料理。リゾットに近いイメージかな。
上にのったピクルスがいいアクセントになっています。(185Kc=約850円)
人生初ユダヤ料理は素朴で優しい味でした。
【MARCEL IHNACAK(マルセル イナカック)】
住所:Husova 331/8, 69201 Mikulov
チェコのワイナリーへ行こう「ソンベルク(SONBERK)」
町の中心から車で30分ほどの場所にあるのが、ワイナリー「ソンベルク」。
SONBERKとはドイツ語でSunny Hillの意味。こちらでは、白ワインを生産しています。
13世紀からここではブドウが植えられ、ワインが造られ、その品質は高く、プラハ城やマリアテレジアにも献上されていました。ワイナリーの創設は2003年。
まずは1杯いただきます!
1杯目はフルーティで飲みやすい!(UKOARAワインが全くわからないのであれですが)
美しく広いブドウ畑も見学。
45ヘクタール(サッカー場90個分)の土地だそう。こちらでは、年間最大150,000本のワインを造っています。
ブドウのほかにも、アプリコット果樹園や養蜂場もあり、ジャムや蜂蜜も作っています。
ここで育てられているブドウは、葉や枝を傷つけないように、手作業での収穫をしている箱入りワインたちなのです。
丁寧に作られたワインは、ボトル1本1000円以下なのもワイン好きには嬉しいところ。
みんなワインを買っていたけど、ワインが得意じゃないワタクシはハチミツを買ったよ。
色も白濁でもったり重いクリーム状。味はものすごーく濃厚でおいしい!!
ワイン好きさんはもちろん、ワインが得意じゃなくても嬉しい場所でした。
【SONBERKワイナリー】
住所:Sonberk 393,691 27 Popice
今回のルート↓
【コグレ(@kogure )さんによるチェコ旅動画】
3:36~4:15がミクロフの様子。
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Special thanks:
・チェコ政府観光局(今回の取材はチェコ政府観光局に招待いただき、交通・宿泊・飲食・アクティビティ費を負担いただいています。)
・グローバルWiFi
春のチェコまとめ読み→コチラ
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