マレーシアの縮図 ペナン島ジョージタウンで触れる多民族文化
マレーシアを凝縮したような街ジョージタウン
2022年10月に初めて訪れたペナン島ジョージタウン。2008年にユネスコ世界遺産に登録された街です。
ブルーマンションやプラナカン様式のタイル、ウォールアートなど女子旅(=かわいい)イメージが定着していますが、実際には様々な人種と文化、宗教が混ざり熱量が高い混沌とした街。
女子旅のノリで行くと圧倒されちゃうかも。
中心地の1㎢くらいにマレーシアをぎゅっと凝縮したような濃厚さは、『地球の歩き方』を愛読しているような根っからの旅好きさんが満足できるごちゃごちゃ感があります。
街歩きするだけで多様な文化に触れられるジョージタウンは、中心地であれば徒歩で周れるサイズ。
1泊2日でもそれなりに楽しめ、2泊3日ならかなりしっかり観光できます。
マレーシアの縮図・世界遺産ジョージタウン街歩きスタートです。
①コロニアル様式の建物がレトロかわいい町並み
1786年にイギリス東インド会社の占領地であることを宣言してから貿易港の街として栄えたジョージタウン。
いたるところにコロニアル様式のレトロな建物が並びます。
わざわざ見に行くというより、移動中に足を止めてパチリ。
ペナン旅1日目に宿泊したThe Southern Boutique Hotelも、それを感じられるホテルでした。
良さそうに見えるホテルの内容はInstagramに投稿しているのでそちらでご確認を↓
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②中国~ブルーマンションと中国寺院
ペナンのジョージタウンといえば「ブルーマンション」と言っていいほど有名なスポット。
1896年~1902年に建てられた大富豪チョン・ファッ・ツィーの大邸宅で、現在はホテル、博物館、レストランになっています。正直、ペナンにはこちらを目当てで訪れる方が多いのではないかな?
インディゴブルーの外壁はジョージタウンの暑さを忘れるほど美しい。
ブルーマンションは、中国の伝統建築×アングロインディアン様式折衷のデザイン。
こちらはガイドツアーで見学できます。
ジョージタウンには中国寺院も多く、大きな線香に目を奪われるのはリトルインディアからすぐの観音寺。
街中にも中国の神棚が多く置かれ、線香を持ち祈りをささげる人の姿を何度もみかけました。
③プラナカン~ペナンプラナカンマンションとニョニャ・クエ
マレーシアで、キラキラのプラナカン文化を体験できるのがペナンとマラッカ。
「ペナン プラナカンマンション」は展示数が多く、プラナカンの世界にどっぷり浸れるスポットです。
リサーチなしで行ってみたけど、最高でした。特に一番奥にあるアンティークショップが良かったので、次の記事で紹介します。
ペナンプラナカンマンション併設のカフェ「Nyonya Palazzo」のリトルニョニャセット(約900円)もペナンで楽しみたい一皿(全部お餅)。
ここはジョージタウン観光で絶対に外せないスポットです。
店内で手作り&出来立てのニョニャ・クエが食べられる「モー・テン・ピュー・ニョニャ・クエ」もプラナカンの世界観溢れるかわいいカフェです。
④インド~ディワリのリトルインディアとブブカチャン
実はインドのお祭り「ディワリ(インドのお正月)」のためにやってきたジョージタウン。
大晦日にあたるこの日のリトルインディアは、買い出しをする人で賑わっていました。
お菓子やお供え用の花、アクセサリーや洋服。さながら大晦日のアメ横のリトルインディアは歩くだけで楽しい。
リトルインディアだけは別の国に来てしまったような気持ちになる。これがマレーシアの楽しいところ。
ディワリの時にリトルインディアが賑わうのは新年を迎えるの前日のようで、ディワリ当日はがらんと静かでした。ちょっと日本のお正月ぽい。
気になって足を止めた小さなブブカチャン屋さん「Ali Bubur Kacang」。
ブブカチャンとはムング粥のことで、緑豆のお汁粉のようなインド料理です。
マイディンさんのお店は1933年から続く老舗。メニューはブブカチャンと生姜コーヒーのみ。
観光客も地元の方も立ち寄る人気店のようです。
ブブカチャン=緑豆、ココナッツミルク、もち米、椰子糖で作られるお汁粉。約60円。とろみがあって甘さは控えめ。
暑いペナンでぬるいブブカチャンをいただきます。
知らない街(しかもリトルインディア)で少しドキドキしていた時に、親切なマイディンさんといろいろおしゃべりできてよかった。
ここは、みんなのほっこりスポット。
チュックマリコーヒー(生姜湯的ドリンク?)も味見させてもらいました。
⑤イスラム文化とムスリムごはんのナシカンダー
旅先で宗教施設があるととりあえず入るのが旅の楽しみ方。
こちらは、1801年に建てられたカピタン・クリン・モスク。
マレーシアで早朝や夕方にアザーンが聞こえてくると「あぁ、そういえばここはイスラムの国だったなぁ。」という気持ちになる。
ボランティアガイドさんが現れ、お祈りの意味やお祈りの仕方、偶像崇拝しないこと、アザーンの時間の説明など15分ほど案内してくれました。
「写真撮ってあげる。」なんて旅行っぽい感じも楽しかった。
コーランも読んでいただいた↓
モスク立ち寄ったらボランティアガイドさんが15分位ガイドしてくれた。
旅っぽい。 pic.twitter.com/1ghkMBzhH6— UKOARA🐨ゆーこあら (@Yu_koara) October 24, 2022
ムスリムのごはんはナシカンダー。特にジョージタウンはナシカンダー屋さんが多くあちこちで見かけます。
宿泊したホテルの近くのナシカンダー屋さん「KOK KETAPANG」。
ナシカンダーは、ごはんの上に好きな具をのせてもらうぶっかけめしです。
夜は本場のナシカンダール。小盛りで。
チキン、卵、イカ、オクラ。これで470円ほど。辛くないの選んでくれて全部美味しかった。ナシカンダールはムスリム系の方の料理で、好きな具をのせてもらいます。
チキン手で食べてもいいかな?ってキョロキョロしたら周りはごはんも全部手で食べてた。 pic.twitter.com/kCaLvkE5xk
— UKOARA🐨ゆーこあら (@Yu_koara) October 24, 2022
「ごはん少なめで」とお願いして、ゆで卵、チキン、イカ、オクラをのせてもらいました。「辛くないほうがいい?」と聞いてくれてるのも優しい。これで470円程。
パリパリのフライドチキン、そしてイカの煮物(?)期待を上回るおいしさで夢中で食べてしまった。もっといろんなおかず試せばよかったな。
⑥ジャウィプラナカン~ジャウィプラナカンマンションに泊まる
ラストはジャウィプラナカン。
ジャウイプラナカンは、南アジアとマレーの混血でマレー語を話すイスラム教徒の事。
アングロインディアンスタイルにリノベーションされたヴィラに泊まるのも、ジョージタウンで体験できる文化の1つです。
クアラルンプールからペナン島ジョージタウンへのアクセス
ペナン島ジョージタウンへは、クアラルンプールから飛行機や高速バスなど利用します。
どちらを利用しても、KLセントラル駅からジョージタウンまでは4時間~5時間ほどです。
片道1500円~1万円程。
↓↓↓
飛行機or高速バス?クアラルンプール⇔ペナン島ジョージタウンへの移動
ジョージタウンは、2泊3日でこれだけの異文化が体験できるかなり珍しい町。
訪れたら、ここが世界遺産になった意味が分かるはずです。
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