大人も子どもも楽しい!国立天文台へ行ってみた [AD]
◆国立天文台の本部が三鷹にあった!
三鷹のPRをしているゆーこあらです。今回やってきたのは「国立天文台 三鷹」。天体好きさんや、三鷹エリアにお住まいの方には言わずと知れたスポット。
三鷹にあるのは国立天文台の本部で、岩手、長野、岡山、石垣島やハワイ、チリに観測所があります。
ところで、場所は知っていても、「行ったことある!」って方はどれくらいいるのかしら?
今回は、国立天文台の見学やイベントを一緒にまわっていきましょう。
まずはジブリっぽい建物で受付をします。レトロかわいいこの建物は、国登録有形文化財なんだって。見学は10時~17時(入場は16:30まで)。
少し進むと大きな日時計が登場。東京造形大の先生から贈呈されたんだとか。
日時計を左に曲がると最初に見えるのが南棟壁画。ここに描かれているのは宇宙の始まり。左から、水素、ヘリウム→分子、原子→星が生まれ→生命がうまれた!!へぇ。おぉ、そうなんだ?
それではここから見学スタート!
①第一赤道儀室
まずは第一赤道儀室。小さくてかわいらしい。実は国立天文台にある、多くの建物が大正時代に建てられたもので、国登録有形文化財になっています(※)。天体だけじゃなくて、大正時代の建物を見学でき、レトロな雰囲気を楽しめるのもここの魅力の1つ。※すべてのものが対象ではありません
中には口径20cm屈折望遠鏡と太陽写真儀が設置されています。
1938年から60年間太陽黒点の観測や写真撮影が行われていました。
第一赤道儀室の横には古墳!
②太陽系ウォーク
次に現れるのは太陽系の距離を140億分の1、天体のサイズを14億分の1に縮めた太陽系ウォーク。太陽から土星までの14億Kmを100mで歩けます。
2次元でしか知ることがなかった太陽系の距離を3次元で体感するのは、わかりやすくて勉強になる。
③天文台歴史館
太陽系ウォークを進んだ突き当りにあるのが天文台歴史館。構内で一番大きなドームです。2Fにあるのは口径65cmの屈折望遠鏡。1998年まで観測に使用されていました。
この赤い床部分、実はエレベーター式になっていて、かつては上下に動かすことができたそう。ここには国立天文台の歴史紹介パネルやガリレオの望遠鏡(レプリカ)が展示されています。
1Fに降りるとこんな感じ。こちらには古い観測装置や貴重書を見ることができるよ。
④展示室
土日は購買がお休みの三鷹キャンパス。どうしてもお土産を手に入れたいなら、展示室へ。ここ天文台オリジナルグッズのガチャガチャがあり、内容はバッジ、マグネット、ストラップなどその時によって変わります。
展示室には現在開発中のTMTプロジェクトの模型も見られます。口径30mの超大型望遠鏡はハワイ島マウナケアに建設予定!
⑤旧図書庫
1930年に建設された建物。三鷹キャンパスにはカフェや喫茶店などお茶をできるところがないので、こんなところにコーヒーショップとかあれば最高なのにね。旧図書庫のような素敵な建物のカフェは話題になりそう。
⑥ゴーチェ子午環室
1924年建設の半円型ドーム。中には天体の精密位置観測に使うゴーチェ子午環が展示されています。
⑥天文機器資料館
1982年建設の比較的新しい建物はかつての自動光電子午環。今はたくさんの観測器械が展示されています。
これも望遠鏡なの?と驚く6mミリ波電波望遠鏡も途中にあるよ。春には桜もきれいなのです。
カフェや喫茶店のない構内ですが、休憩室はあるので、こちらでお弁当など食べることができます。自販機くらいしかないので、飲み物やおやつなどは持参するのがおすすめ。
・イベントその① 4D2Uドームシアター(4次元デジタル宇宙プロジェクト)
今回は国立天文台で開催されているイベントにも参加したよ。4D2Uシアターでは空間3次元+時間1次元で可視化したものを体験できるという、大人もワクワクするような内容。
中に入るとこぢんまりとしたドーム状のシアターが広がっています。プラネタリウムとは少し違う感じ。定員40名。
この3Dメガネをかけて、
上映スタート!
この日上映したのは「原始惑星の巨大衝突」。今夜の三鷹市の空からスタートして、宇宙に飛び出していくところから始まるシアター。内容もニッチで普通のプラネタリウムに飽きちゃった方にいいかも。
4D2Uシアターは毎月第1・2・3土曜日、および第2土曜日の前日に開催。料金は無料です。(要時前申し込み→コチラ)
・イベントその② 太陽塔望遠鏡(アインシュタイン塔)特別公開
次に紹介するのは、年2~3回開催されている、太陽塔望遠鏡特別公開。これがとても楽しかった!自然豊かな1本道を進んでいきます。
こちらが1930年建設の太陽塔望遠鏡。望遠鏡?そう、この塔自体が望遠鏡なのです。
それでは入っていきます。
スクラッチタイルや外灯も趣がある。
塔内のランプはすべてこちらで統一されてた。かわいい…。
鉄組の塔の横の階段を登っていきます。全て雰囲気が素敵。最上階は高さ15m。この塔はドイツ・ポツダムにあるアインシュタイン塔と同じ研究目的であることからアインシュタイン塔とも呼ばれています。
最上階の扉の向こうには…
木造のドーム。ここでシーロスタット見学をします。
太陽の光を受けたシーロスタット平面鏡は15m下の対物鏡まで反射します。
地下に降りると反射望遠鏡。ここでまた反射を繰り返し、
反射望遠鏡の向かいにある器械(スリット)に光が当たります。このスリットの裏にある部屋、
それが地下分光器室。ここがこの塔のハイライト!
手前の部屋のスリットに当たった光が壁の穴を通過して、地下分光器室のプリズム分光器に当たり、それが反射して見えるのが七色のスペクトル。
スペクトルとはその色で成分がわかるというもの。
この塔の仕組み↓
この日はあいにくの天気だったので、人工の太陽光、水銀灯、ナトリウム灯のスペクトルを見ます。
使うのは小さな分光器。
左から人工太陽光・水銀灯・ナトリウム灯。物質原子によってスペクトルがこんなに違うのです。
このコーナーはスタッフのみなさんが、かわるがわるいろいろ教えてくれるので、面白くて。お子さんなんか、ここに来たら理科が好きになっちゃうと思ったよ。
・イベントその③ 口径50cm公開望遠鏡による定例観望会
もう一つ、とても人気のイベントが、毎月2回開催されている定例観望会。口径50cmの望遠鏡で夜空を見ることができます(定員・時前申込制)。
ここは『海獣の子供』に登場する天文台のモデルにもなったそう。原作ではこの壁にかかれたメモも見られるそうです。
この大人気の観望会。1回50人のグループ×6回つまり定員は300人なんだけど、夏には10倍の申し込みがあるほど。受付時間まで、ホールで待ちます。
グループごとに、解説を聞きます。この日はしし座のアルギエバを見る予定。講師は銀河ラブの明星大4年生。先生みたいで面白い。
外灯が少ない真っ暗な道を歩きながら望遠鏡に到着。
結局天候が悪く星の観察はできなかったけど、この望遠鏡を見られるだけでも嬉しいよね。
外にも望遠鏡が用意されているので、実際に星を見ることができます。次は晴れるといいね。
定例観望会の時前申し込みは→コチラ
じっくり見学していると半日くらいあっという間に経ってしまう国立天文台。定例イベントと合わせて行くのがおすすめです!※17時までの見学と夜の観望会までの時間は、一度キャンパスの外で時間をつぶすことになります。
◆国立天文台へのアクセス
バス停留所「天文台前」下車
・JR中央線武蔵境駅(南口)小田急バス 境91 狛江駅北口行
・三鷹駅(南口)小田急バス 鷹51 調布駅北口行
・武蔵小金井駅(南口)京王バス 武91 調布駅北口行
・京王線 調布駅(北口)
小田急バス 鷹51 三鷹駅行
小田急バス 境91 武蔵境駅南口行または武蔵境営業所行
京王バス 武91 武蔵小金井駅南口行
[国立天文台公式サイト]
住所:東京都三鷹市大沢2-21-1
見学時間:10時~17時(入場は16:30まで)
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